導入事例
|食肉加工・ソース・カレー工場|20名規模|
自動撹拌ケトル導入で1日400食の生産を新規カレー事業で実現
業種 | 食肉加工・ソース・カレー工場 |
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エリア | 兵庫県 |
規模 | 20名 |
定量効果 | ・1回2時間の攪拌作業の自動化 ・調理時間約1/2に短縮 ・工数低減 ・原価低減 ・ボイラー設備投資コスト減 |
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定性効果 | ・作業環境改善(自動化) |
導入前の課題
当工場は、ステーキ、ローストビーフを売りにしたレストランで提供される、ステーキ、ローストビーフの食肉加工、ソースの製造を行っています。ある時、お客様のニーズにこたえるため、カレーに新たに販売することになりました。ピーク時には一日400食程度出荷する計画で、大量のカレーを製造するための環境を整える必要がありました。
何か良い調理器具はないかと探していたところ、訪れた展示会で自動撹拌・加熱・冷却機能付きの釜を知りました。あらかじめ加熱時間、温度、撹拌時間を設定しておくと、自動で調理をしてくれるというもので、カレーの仕込みに良いのではないかと感じました。無料デモができるとのことで、申し込みを行い、後日テストキッチンに訪れ、実際に調理を行いました。
導入の決め手
カレーの仕込みは、タマネギなど旨みを出す野菜と一緒に、カレー粉や調味料を入れて煮込みます。特に、玉ねぎは事前に2時間かけてじっくり飴色になるまでソテーを行うことで、コクのある甘みを出します。その間、玉ねぎを常にかき混ぜておかなければ焦げ付いてしまうため、大変な手間がかかります。試作段階でも、この玉ねぎの炒め工程の重労働の解消が、優先的な課題となっていました。
自動撹拌・加熱・冷却機能付きの釜は、ボタンを押すだけで自動で加熱・調理を行えるので、玉ねぎを炒める作業を含めた、カレーの加熱・撹拌作業の重労働をなくすことができます。自動で釜を傾斜することができるので、完成した食材の取り出しの重労働も軽減できます。
さらに撹拌しながら同時に冷却もできるので、短時間で飴色玉ねぎ、カレーの調理が可能になりました。カレーの新工程のため、数百万円かけて工場のボイラーを拡張する予定でしたが、自動撹拌・加熱・冷却機能付きの釜は電気で稼働できるため、設備の拡張が必要なくなり、大幅に立上げコストを低減できるものでした。早速、社内で検討したところ、すぐに導入が決定されました。
導入後の効果
自動撹拌ケトルで、大幅な工数削減・原価削減となり、1日400食もの注文にも安定した供給が可能に
操作性もシンプルで作業者は簡単に覚えられるため、導入後のスムーズな量産立上げが行えました。人がつきっきりでなくとも、安定した品質での調理が可能となり、また、効率冷却で短時間で調理することができ、当初の予定より大幅な工数削減、原価削減となりました。
大容量で一度に大量調理が行えるので、1日400食もの注文に対して安定して供給を行うことができています。展示会でたまたま知ったのですが、当社の工程に欠かせない設備となり、導入できて本当に良かったと感じています。