導入事例
|デザート工場|100名規模|
自動撹拌ケトル導入で冷却時間半減・重労働解消に貢献
業種 | デザート工場 |
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エリア | 長野県 |
規模 | 約100名 |
定量効果 | ・冷却時間1/2に短縮(180分→90分) |
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定性効果 | ・衛生面向上 ・安全性向上 ・商品品質向上 ・作業性易化 |
導入前の課題
当工場は大手のコンビニチェーン、デパート向けにお弁当やデザートを製造しています。
主要生産品の一つに水ようかんがあります。水ようかんの工程は次の通りです。
【1】釜に水と粉寒天を入れ、弱火にかけ混ぜながら寒天を溶かす。
【2】寒天が溶けたら砂糖・塩・あんこを加えて、なめらかになるまで混ぜながら溶かす。
【3】なめらかになったら火を止め、粗熱を取り冷ます。
【4】粗熱が取れたら型に入れ冷却して固める。
水ようかんの材料の粉寒天は焦げやすく、先の工程のように、加熱中は常に混ぜ続けなければいけません。1回の製造ロットで約70分程度、手作業でかき混ぜるのですが、重労働となっていました。従業員の中には「重労働で身体への負担がある」といった声が多かったため、特に人手不足の時代の中、貴重な人材に少しでも安全に長く働いていただくためにも、重労働を改善したいと考えていました。
何か良い改善策はないものかと、出入りの業者さんに相談したところ、自動撹拌・加熱・冷却機能付きの釜(メトス)をご紹介いただきました。
導入後の効果
水ようかん製造の70分間のかき混ぜ作業の自動化で従業員の負荷を大幅に軽減
この釜は、加熱温度や加熱時間、混ぜるスピードなどをあらかじめ設定しておくと、自動で調理、撹拌してくれるというものでした。さらに、冷却機能つきで、撹拌しながら同時に冷却もできるので、水ようかんの工程にぴったりで、重労働をなくすことができると考え、導入することにしました。
70分間のかき混ぜ作業の自動化により、作業員の負荷を大幅に減らすことができました。新しい釜は、ボタン操作により、釜を安全に傾斜させることができるので、混ぜ終わった材料を安全に簡単に取り出すことができます。大きな釜を手で傾け、中身を掻き出すことも力がいる作業でしたので、この自動傾斜機能にも大変助かっています。
加熱・かき混ぜ作業の自動化により、従来、手作業でかき混ぜていた時間が無くなったので、その間、他の作業を行うことができ、工場全体の生産性アップに繋がりました。
釜の冷却機能によって、粗熱取りの時間も短縮
冷却機能にも大変助かっています。従来、加熱した水ようかんの粗熱を取るのには、常温放置で180分程度かかっていたものが、冷却機能付きの釜では約半分の90分で粗熱を取ることができ、水ようかんの製造時間短縮にもつながりました。
自動撹拌・加熱・冷却機能付きの釜の導入により、重労働が減ったことで従業員が働きやすくなったことに加え、生産性も向上しました。