導入事例
|食品・ソース類工場|30名規模|
自動撹拌ケトル導入で原価削減、製造時間短縮化
業種 | 食品・ソース類工場 |
---|---|
エリア | 東京都 |
規模 | 30名程度 |
定量効果 | ・玉ねぎ製造原価1/5に削減 ・製造時間4時間→2.5時間に短縮 |
---|---|
定性効果 | ・重労働の解消 ・品質の安定化 |
導入前の課題
当社はレストランで提供される料理やパスタ類ソース、スープの製造を行っています。
ホワイトソースやミネストローネ、オニオングラタンには玉ねぎを使用するのですが、飴色の玉ねぎを使うことによって深い甘味とコクを出すことができます。当初、加工済みの飴色玉ねぎを業者から購入していたのですが、普通の玉ねぎは1kg約100円のところ、付加価値が高く1kg約1,500円と高額でした。
1日20kg程度の飴色玉ねぎを使っており、この飴色玉ねぎを内製化することによって、製品原価を低減できないかと考え、テストを行うことにしました。実際に飴色玉ねぎを作ってみると、生の玉ねぎから飴色になるなで弱火でじっくりと炒める必要があり、約4時間もの時間がかかってしまいました。また、人がつきっきりで炒め続ける必要があり、単純作業で重労働となります。一定の速度を保って、むらなくかき混ぜないと玉ねぎが焦げ付いてしまうため、作業にはある程度のコツも必要でした。4時間もの間、玉ねぎを炒め続ける作業は、従業員の負担が大きすぎ、教育コストもかかるため、実現が難しい状況でした。
何とか、時間や手間をかけずに、飴色玉ねぎを作る方法はないかとウェブ検索や知り合いの業者に聞いて探していたところ、自動加熱・冷却・撹拌機能付きの釜(メトス)を知りました。無料でテストキッチンを使った体験デモができるとのことで、後日デモを行うことになりました。
導入後の効果
1日約4時間かかっていた飴色玉ねぎの製造を内製化
調理時間が2時間半に短縮し、製造原価を大幅コストダウン
自動加熱・冷却・撹拌機能付きの釜は、スタート時間、調理時間、1℃単位での加熱温度が設定でき、加熱しながら自動で撹拌を行えるので、人が釜につきっきりで炒める必要がなくなりました。また、撹拌しながら冷却を行うことで、短時間で粗熱をとることができ、人の手では4時間程度かかっていた飴色玉ねぎの調理も、2時間半で行うことができました。これなら、当社でも飴色玉ねぎを作ることができると考え、導入することにしました。
導入したおかげで、無事に飴色玉ねぎを社内で製造することができました。調理時間・温度などはあらかじめプログラミングしておけるため、経験の浅い従業員でも簡単に扱うことが可能で、誰でも焦がすことなく同じ仕上がりの飴色玉ねぎを作ることができます。
飴色玉ねぎを内製することで、製造原価を約1/5(買入価格:1kg約1500円→内製価格:1kg約300円)にすることができ、大幅なコストダウンを実現できました。